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「醤油中華そば」@中華そば べぃしっくの写真とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2026/01/18/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/iVn0F242BU4

 冬晴れの朝、路地裏の隠れ家の一杯で始まる一日!冬の澄んだ空気が心地よい朝、三鷹駅北口の静かな街並みを歩く・・・早朝から仕事して、少し遅い出勤です。この辺りは、駅周辺でも北口は南口の喧騒とは対照的に落ち着いた雰囲気で、この時間は人影もまばら。時計は午前10時過ぎ――ブランチタイムに狙いを定め、向かったのは細い路地裏の飲み屋街。その一番奥にひっそりと佇む間借り営業の店、その名も「中華そば べぃしっく」です。

 雑居ビルの脇から伸びる薄暗い路地に足を踏み入れると、昨夜の名残を感じる静けさが漂います。シャッターが降りた居酒屋の看板を横目に奥へ奥へと進むと、ほんのり醤油の香ばしい香りが鼻先をくすぐりました。目的の店は暖簾こそ簡素なものの、漂う出汁の香りですぐにそれと分かります。この隠れ家的なロケーションに心が躍るのを抑えきれません。朝食を抜いた腹は、期待に応えるようにグゥと鳴る!。扉を開け店内へ――カウンター数席のこぢんまりとした空間に、柔らかな笑顔の店主が迎えてくれます。店主の湯気越しに見えるその真剣な所作にこちらも背筋が伸びる思い。そして待つこと数分、いよいよ念願の一杯が姿を現す!。



<全体> 飴色スープに柚子皮映える!炙り&煮豚チャーシューと極太メンマが並ぶ、風情ある麺顔!

 運ばれてきた醤油中華そばとご対面。白い丼ぶりに、飴色を帯びた茶褐色のスープが美しく輝き、その透明感に思わず見惚れてしまいます。旨みが溶けて霞むスープ!。側には、小さな柚子皮が一片、鮮やかな黄色で彩りを添えていました。スープ越しに細麺がちらりと顔を覗かせ、その上には2種類のチャーシューが堂々と鎮座。片方は炙りが香ばしい薄桃色のレアチャーシューが、丼の内側の壁に貼り付く。そしてもう片方は味が染みた茶色の煮豚チャーシュー。その隣りにはサイコロ状にカットされた極太メンマがコロコロと盛り付けられ、深緑の青菜と刻みネギが散らされて実に賑やか。海苔もひと片、丼の縁に寄り添うように添えられ、黒のコントラストが映えます。

 湯気とともに立ち上る醤油の芳ばしい香りに、ふっと心が緩みました。その中に柚子の爽やかな香りも混じり合い、鼻腔を抜けていきます。見た目の派手さは控えめながらも、一目で丁寧な仕事ぶりが伝わる整った麺顔です。静かに己の完成度を語りかけてくるようで、こちらの期待もいやが上にも高まりました。この一杯、どうやら“静かに深い”タイプのようだ、そんな予感が胸をよぎります。




<出汁> 豚鶏ミックス×魚介節系の重なりが生む複雑旨味!柚子皮の清涼感が際立つ深みあり!

 そっと一口、レンゲで含む。まず舌先に感じるのは、豚骨と鶏ガラから取った出汁のふくよかなコク。動物系のうま味がじんわりと広がったところへ、芳醇な醤油ダレがキリッと味に輪郭を与えます。さらにその奥から、魚介や節系の出汁がグッと奥行きを支え、旨味の層を何重にも重ねていくようです。動物系と魚介系、それぞれの良さがケンカせずに一体となった深いコクに、思わず瞳を閉じて唸りました。そして、ふと爽やかな香りが鼻腔を抜けます。スープに浮かんだ柚子皮がふわりと放つ清涼なアクセントです。

 重厚な旨味の中にスッと差し込む柚子の香りが実に心地よく、後味をさっぱりと引き締めてくれます。動物と魚介の力強い旨味を存分に感じさせつつも、雑味や嫌な重たさは一切ありません。一口ごとに旨味の波が押し寄せながらも、喉を通る瞬間にはスッと澄んだキレがある。この「静かに深い」スープは、冬の冷えた体を芯からじんわり温め、優しくほどいてくれるようでした。気づけばレンゲを動かす手が止まらず、最後の一滴まで飲み干してしまいたくなる――そんな魔性すら感じる完成度です。




<麺> 中加水ストレート細麺!しなやかに出汁を抱え、啜るたびに旨みが弾ける!

 スープの中から顔を出すのは、艶やかなストレート細麺。箸でそっと持ち上げれば、きゅっと揃った麺線が凛と空中に姿を現しました。湯気の中から小麦のほのかな香りが鼻先をくすぐり、思わずにんまりとします。そのまま勢いよく啜り込むと、すすり心地は滑らかで心地よい抵抗感。中加水らしいしなやかなコシがあり、歯を立てるとプツンと程よく噛み切れる歯切れの良さです。

 口いっぱいに運ばれた麺からは、スープの旨味がじゅわっとにじみ出てきました。細麺ながら存在感はしっかりとしており、スープと一緒に啜れば一体となって旨さが弾けます。噛むほどに麺から立ち上る穀物の甘みと風味に、複雑な出汁が染み入っていく感覚がたまりません。時間が経つにつれ麺はスープをさらに抱き込み、味わいを増していくようでした。最後の一本まで飽きさせない、計算し尽くされた麺と出汁の相性に脱帽です。




<チャーシュー> 米沢豚2種肉!低温調理で炙りの香ばしさ&煮豚のとろ旨!一杯で味わう贅沢競演!

 チャーシューに贅沢にも2種類使われているのも、この一杯の大きな魅力。米沢牛でなく、なんと米沢豚が使われているとのこと。ブランド豚のしっかりした旨味を、異なる手法で味わわせてくれる趣向でしょう。 一枚目は、低温調理でじっくり火を通したレアチャーシューです。薄桃色の断面にじゅわっと肉汁を湛え、表面は炙られて香ばしい焦げ目が食欲をそそります。噛みしめるとふくよかな甘みのある脂がとろりと溶け、柔らかな赤身からは上品な旨味が染み出しました。炙りの香りが鼻に抜ける度に、思わず笑みがこぼれます。

 もう片方は、昔ながらの煮豚タイプ。こちらは豚肩ロースでしょうか、醤油ダレの染みた濃い茶色がいかにも美味しそうです。箸で持つとほろりと崩れていくほど柔らかく煮込まれており、口の中でほぐれるたびに染み込んだタレの甘辛い風味が広がりました。余分な脂が落ちている分旨味が凝縮していて、噛むほどに肉の素朴なコクが顔を出します。レアチャーシューがモダンで香ばしいとすれば、煮豚チャーシューは素朴で優しい味わいでしょうか。 対照的な個性を持つ二種のチャーシューは、まさに競演と呼ぶにふさわしい存在感です。




<メンマ&青菜> 極太サイコロメンマ!コリコリ食感に優しい味染み!青菜とネギが彩る爽やかアクセント!

 麺の合間につまむメンマもまた印象的。一般的な細切りではなく、サイコロ状にカットされた極太メンマは、一片一片がまるで小さな木片のような存在感です。箸でつまんで口に運ぶと、コリコリと心地よい歯応えが小気味良いリズムを刻みました。噛むほどにメンマ特有の繊維質な歯触りが楽しく、そして味付けは驚くほどあっさり。醤油の香りがほんのり染みている程度で、竹の子そのものの優しい風味をじんわり感じます。スープにひたしても塩気が強すぎず、箸休めにちょうど良い穏やかな存在です。

 緑鮮やかな青菜(おそらく小松菜)も見逃せません。シャキッとした茎の食感を残して茹で上げられており、ほろ苦い青菜の風味が口の中をさっぱりとリセットしてくれます。濃い味の中に清涼感をもたらす名脇役で、スープに浸してから麺と一緒に頬張るとまた格別でした。刻みネギもまた爽やかなアクセント。シャクシャクとした歯応えと辛みが舌を刺激し、一口ごとに新鮮な香りを運んできます。

 海苔はスープを吸ってしんなりとしてきた頃合いに麺を巻いていただきました。磯の香りと醤油の組み合わせは言わずもがな鉄板で、ほっとする和の風味が広がります。 どの脇役も出過ぎることなく、しかし確かな存在感で主役を引き立てていました。麺とスープの間で、それぞれが食感や香りに変化をつけてくれるおかげで、一杯の中に飽きる暇のないドラマが生まれています。名脇役たちの支えによって、スープ一滴残さず夢中で楽しめる一杯となっていました。




<味変化> 七味唐辛子一振り!醤油清湯に和のスパイスがピリリと刺激を添え、旨ささらに深まる!

 途中で卓上に用意された七味唐辛子に目が留まりました。ベースの味が素晴らしいので迷いましたが、せっかくなので後半戦の味変に挑戦です。丼に七味を指先でひと振りしてみると、淡い醤油スープに紅色の粒がぱっと散り、見た目にも鮮やかなコントラストが生まれました。 レンゲで軽く混ぜて一口すすると、先ほどまでとは一味違う香りが広がります。

 唐辛子のピリッとした刺激が舌を心地よく刺し、じんわりと身体が温まるのがわかりました。それだけでなく、山椒や柑橘の皮を含む七味ならではの香ばしく爽やかな香気がふわりと鼻に抜けます。清湯スープの澄んだ醤油味に和のスパイスが溶け込み、旨さのベクトルがさらなる奥行きを持ったように感じました。コク深い動物魚介出汁にピリ辛のアクセントが加わることで、まるで別の表情を見せるから面白いものです。 もっとも、何も加えずとも完成された味わいであることは間違いありません。

 しかし、こうして味の変化を試すことで、この一杯が秘める懐の深さを改めて実感できました。最後の一口まで飽きさせない工夫が詰まっていることに感服しつつ、レンゲを置く頃には身体も芯からポカポカに。冬の日の朝に、この上なく幸せな気持ちにさせてくれる一杯です。




総じまして・・・「店名『べぃしっく』に秘めた非凡な一杯!隠れ家で出会う複雑旨味と洗練の醤油中華そば!」

 静かな路地裏の奥で出会った一杯は、店名が示す「Basic(基本)」という言葉から想像するより遥かに奥深く、洗練された中華そば。豚鶏魚介の複雑にして見事な出汁を軸に、麺も具材も整然と寄り添って一体の旨味を奏でる様は見事というほかありません。派手さや奇をてらった要素こそないものの、丁寧に積み重ねられた基本の技術がここまでの感動を生み出すのかと心を揺さぶられました。

 間借り営業の小さなお店で、これほどのクオリティに出会えるとは正直驚きです。冬の朝に染み渡る静謐な旨さと、隠れ家でじっくり味わう特別感。その両方を同時に楽しませてくれる至福の一杯に、しみじみと出会えた喜びを感じます。派手さはなくとも記憶に残る、そんな珠玉の一杯でした。 激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!


   路地奥に
    湯気に漂う
     出汁の香に

    過ぎる朝凪
     すする麺音


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 8件

コメント

どもです。
まだ間借りなんですね。
十分な実力が有ると思うんですが。

これほどの実力と知名度で間借りは、べいしっくさんの戦略なんですかね…w
せっかく吉祥寺帰ってきてくれたからまたどこか遠くにいかないと良いんだけど…と気になっちゃいます
ざる食べたいってずっと思ってましたけど、やはりこちらはこのメニューですかねー。堂々たるエースの風格感じます。

スージーのなのなQ | 2026年1月18日 15:09

おはようございます。

先日コチラもよぎりましたが、鯨人にいきました。

やっぱりネコが好き | 2026年1月20日 05:51