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「塩そば ¥820+特製トッピング ¥300」@中華蕎麦 時雨の写真平日 晴天 10:30 先待ち1名 後待ち10名

〝新春うまいものめぐり〟

と題して昨年お世話になって美味いと思った店だけを巡る贅沢な一週間を過ごそうと決めた。年末は矢継ぎ早に新店を巡ったので好みとは違うラーメンも胃袋に収めてきたので新年ご褒美も兼ねて好物のラーメンだけを食べたいと思う。

そんな中、所用で滞在していた関内のホテル近くにあるこちらの事を思い出し再訪を決めた。前回同様に11時開店前の現着を目指して10時にホテルをチェックアウトしてラウンジのコーヒーで目を覚ましてから現地に向かった。ホテルから歩いても5分ほどで着いた。しかしすでに並びが出来ており二番手をキープして列に続いた。

開店前にはご主人が馴染みの常連客に挨拶に現れ定刻より少し早くシャッターが上がり入店となった。シャッターが上がると入口前の坪庭が高級感を演出している。店内の券売機で本日は前回と違う塩ラーメンを発券し連食予定も無いので特製トッピングを追加してみた。

カウンターの好きなとこに着席できるので盛り場の正面を陣取った。大胆にキジの絵が描かれた壁が印象的な店内を三人体制で回している。カウンターには木製のお盆の上に箸やレンゲがセットされてあるが、手びねりのガラスが伏せて置かれてあるのが気になった。毎回取り替えられてあるのは分かるが配膳盆にグラスの縁が当たっているのは私は受け入れがたい事だった。

二番手での入店なので第一ロットでの調理が始まった。かなり設計にもこだわったと思われる厨房からは計算された導線が作業効率を上げているのが伝わってくる。巧みなザルさばきから生まれるラーメンに期待は高まるばかりだ。

着席して4分程で我が杯が到着した。オリジナルの白磁の高台丼の中の姿は特製ならではの豪華ラインナップだ。具材のひとつひとつから丁寧な仕事が伝わってくる。液面を覆い隠す程の具材の盛り付けだが品があり野暮ったさなど微塵も感じない。それは全てが洗練されている証だろう。

まずは粒子のまだらな鶏油が浮いた浅葱色のスープをひとくち。深みのあるスープにまずは引き込まれる。鶏主体の出汁に派手さのない魚介出汁を合わせてあるのだろうか全体的に穏やかな旨みが重なりを見せる。塩ダレも角が無くキレよりも白醤油のような深みがスープに奥行きと輪郭を与えている。若干の香ばしさも感じるのは具材の炙られた焼豚からの風味だろう。

自家製の中細ストレート麺は少し太めで麺上げまで120秒ほど。やはり今回も麺の仕上がりは完璧で口当たり、歯応え、喉ごしの三拍子揃った出来栄え。特に今回は歯応えが抜群で噛みつぶそうとすると奥歯を跳ね返すように反発しながらもある程度でパツッと噛み切れる食感に魅了され箸が止まらない。もちろんその度に弾ける内麦ならではの甘みとスープの塩気が二人三脚で胃袋に落ちていく。

具材はこちらの特徴の一つでもある鶏の八幡巻きからいただいてみる。ゴボウや人参とインゲンを鶏モモ肉で巻いてあるが特に必要性を感じない。モモ肉なのにしっとりではなくパサついた肉質は旨みも薄くスープとのバランスを考えての薄味だろうが八幡巻きにはしっかりとした味付けを望んでしまう。正月のおせちで八幡巻きを食べたせいかも知れないが味がボヤけていた。

豚肩ロースの低温調理はロゼ色美しく熱の通った赤身の旨みが出ていて生っぽくないのが良かった。下処理も下味もしっかりしているので味気なさや食感の悪さも感じない。淡白に思える豚ロースの方はスパイスが足りないのか少し物足りない味付け。豚バラ焼豚は煮豚型を香ばしく炙ってあり強めの味付けなので不快な脂身の匂いも出ていない。もう一つ炙られた具材が何かのツミレだ。食感は鶏肉よりも力強く明らかな野性味があり、それを隠すための香辛料がしっかりと効かせてある。鴨肉かと思ったがスープにも鴨を使っていないのでホロホロ鶏のツミレなのだろうか。たしかにワイルドな食感と野趣に富んだツミレではあった。

味玉は敢えて薄味で卵本来の旨みと出汁を効かせたタイプで好みとは少し違ったがスープと一緒に食す事で満足度は上がった。

メンマはコリッとした歯応えはあるが口の中のさばけが良い。フカヒレのように繊維は感じるが口に残る事なく消えていく。

薬味は九条ねぎが笹切りにて添えてあり丁寧な仕事が切り口の美しさからも伝わってくる。以前よりも細かく切られているが、こちらの切り方の方が九条ねぎの持ち味を引き出せていると感じる。それは香りや食感ともに言えると思う。

スープと麺がとても美味しいので特製トッピングにした分、減点対象が増えてしまった。今回は塩に初挑戦したがこちらのスープの良さを味わうには醤油の方が私には合っているようだ。次回はシンプルに中華そばに戻ってみようと思った一杯でした。

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